唐松観音堂 [観光地]
「ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづこころなく はなのちるらむ」(紀友則)
「日の光がこんなにものんびりしている春の日であるのに、どうしてこう落着いた心もなく、花が散るのであろうか」
紀友則は、平安時代の最も早い時期の歌人で、紀貫之の従兄弟にあたるのだそうです。
古今集などに、優美な秀歌を沢山残しているそうです。
紀貫之らとともに、古今集の撰者に選ばれましたが、その完成を見ないまま他界したのだそうです。
残念でしたねぇ・・・。
こんな感じだったようです。
10世紀に入ったばかりの、ある年の春。
知人と酒を交わしながら・・・
「では、友則さんも、古今集の撰者に?」
「ええ、貫之殿が、推薦してくださったお陰です。」
「それは良かった!おめでとう!」
「ありがとう!いい歌集を作るようにがんばりましょう!」
そこで、目に入ったのが・・・
「おお!花が散る。きれいだなぁ~!しかし、桜の花は、どうしてあんなに散り急ぐのでしょう。」
そんな思いから、この歌ができたようです。
満開の桜も綺麗ですが、桜吹雪・・・風情があって良いですよねぇ・・・。
大好きだった祖母が他界したのは、桜吹雪の綺麗な年でした。
前回の続きです。
大鍋一世を後にして、「ここまで来たんだから、お参りしていがんなねったなぁ!」と母に言われ、登ることにしたんでした。
最上三十三観音霊場 五番札所 唐松観音堂です。
まさか、登ることになるとも思わなかったので、日焼け止めも塗らず、帽子もなし・・・。
あそこを登って行くんだと覚悟を決めて。
鳥居には
唐松観音堂の由来です。クリックして拡大して読んでみてください。
途中、途中にありました。
かわいいお地蔵さま
普通は石を彫ってなのですが、銅像でした。
唐松観音堂は、県内唯一の懸崖造りの建物なのです。
京都から嫁いで来られたお姫様なので、清水寺の造りに似ているんですね。
納札が、貼られていました。
全部を巡礼した証、すなわち、結願した回数で色が違うわけです。
25回以上は銀色、50回以上は金色、100回以上は錦模様。
めったにないのですが、母が、銀色の納札を2枚見つけたんです。
見つけた納札は、お守りとしていただいて良いそうなので、母と私、いただきました。
独身の頃、母に金色の納札を譲ってもらったのも、保管しています。
ここを登れば堂内です。
こんな風景でした。右下に芋煮会用のテントが見えました。
大鍋一世も見えました。
堂内です。
昭和51年に再建される前の唐松観音堂です。
参拝も終わったので、帰ることにしました。
母は、こういう所が好きなので、観たり、読んだり・・・だから、いつも、遅れます。
私は、少しでも早く涼しい車内に行きたいので、「おっ先~!」
ところが、車の鍵を持ったまま、父はWCへ・・・。
鍵は開けていってくれましたが、車内は、「暑~い!」
それから、「千歳山の玉こんにゃく」を食べに行きました。
普通の玉こんにゃくより、「でかっ!」いんです。
次回に続きます。
今回の名言・座右の銘です。
。「天は苦心の人に負かず」・・・(日本のことわざ)
。「アルファベットは最大のものだ。なぜなら、すべての知恵はその中に介在するから。しかし、正しく組み合わせることのできる人だけが意味を知るのだ。」・・・(エマヌエル・ガイベル・・・ドイツの詩人)
。「成功の鍵は、まだ誰にも見つかっていないものを探すことだ。」・・・(アリストテレス・オナシス・・・20世紀最大の海運王)
。「本音と思っていることが、実はただの悪口ということも多い。」・・・(大山圭湖・・・公立中学の先生)
。「恋ははしかのようなもので、遅くかかると始末が悪い」・・・(ジェロルド・・・イギリスの劇作家)
。「勇気と気力だけがあっても、慎重さを欠いていたら、それは無いに等しいということを忘れないでいて欲しい。」・・・(ウィンバー・・・イギリスの登山家)
「日の光がこんなにものんびりしている春の日であるのに、どうしてこう落着いた心もなく、花が散るのであろうか」
紀友則は、平安時代の最も早い時期の歌人で、紀貫之の従兄弟にあたるのだそうです。
古今集などに、優美な秀歌を沢山残しているそうです。
紀貫之らとともに、古今集の撰者に選ばれましたが、その完成を見ないまま他界したのだそうです。
残念でしたねぇ・・・。
こんな感じだったようです。
10世紀に入ったばかりの、ある年の春。
知人と酒を交わしながら・・・
「では、友則さんも、古今集の撰者に?」
「ええ、貫之殿が、推薦してくださったお陰です。」
「それは良かった!おめでとう!」
「ありがとう!いい歌集を作るようにがんばりましょう!」
そこで、目に入ったのが・・・
「おお!花が散る。きれいだなぁ~!しかし、桜の花は、どうしてあんなに散り急ぐのでしょう。」
そんな思いから、この歌ができたようです。
満開の桜も綺麗ですが、桜吹雪・・・風情があって良いですよねぇ・・・。
大好きだった祖母が他界したのは、桜吹雪の綺麗な年でした。
前回の続きです。
大鍋一世を後にして、「ここまで来たんだから、お参りしていがんなねったなぁ!」と母に言われ、登ることにしたんでした。
最上三十三観音霊場 五番札所 唐松観音堂です。
まさか、登ることになるとも思わなかったので、日焼け止めも塗らず、帽子もなし・・・。
あそこを登って行くんだと覚悟を決めて。
鳥居には
唐松観音堂の由来です。クリックして拡大して読んでみてください。
途中、途中にありました。
かわいいお地蔵さま
普通は石を彫ってなのですが、銅像でした。
唐松観音堂は、県内唯一の懸崖造りの建物なのです。
京都から嫁いで来られたお姫様なので、清水寺の造りに似ているんですね。
納札が、貼られていました。
全部を巡礼した証、すなわち、結願した回数で色が違うわけです。
25回以上は銀色、50回以上は金色、100回以上は錦模様。
めったにないのですが、母が、銀色の納札を2枚見つけたんです。
見つけた納札は、お守りとしていただいて良いそうなので、母と私、いただきました。
独身の頃、母に金色の納札を譲ってもらったのも、保管しています。
ここを登れば堂内です。
こんな風景でした。右下に芋煮会用のテントが見えました。
大鍋一世も見えました。
堂内です。
昭和51年に再建される前の唐松観音堂です。
参拝も終わったので、帰ることにしました。
母は、こういう所が好きなので、観たり、読んだり・・・だから、いつも、遅れます。
私は、少しでも早く涼しい車内に行きたいので、「おっ先~!」
ところが、車の鍵を持ったまま、父はWCへ・・・。
鍵は開けていってくれましたが、車内は、「暑~い!」
それから、「千歳山の玉こんにゃく」を食べに行きました。
普通の玉こんにゃくより、「でかっ!」いんです。
次回に続きます。
今回の名言・座右の銘です。
。「天は苦心の人に負かず」・・・(日本のことわざ)
。「アルファベットは最大のものだ。なぜなら、すべての知恵はその中に介在するから。しかし、正しく組み合わせることのできる人だけが意味を知るのだ。」・・・(エマヌエル・ガイベル・・・ドイツの詩人)
。「成功の鍵は、まだ誰にも見つかっていないものを探すことだ。」・・・(アリストテレス・オナシス・・・20世紀最大の海運王)
。「本音と思っていることが、実はただの悪口ということも多い。」・・・(大山圭湖・・・公立中学の先生)
。「恋ははしかのようなもので、遅くかかると始末が悪い」・・・(ジェロルド・・・イギリスの劇作家)
。「勇気と気力だけがあっても、慎重さを欠いていたら、それは無いに等しいということを忘れないでいて欲しい。」・・・(ウィンバー・・・イギリスの登山家)
2012-09-19 22:28
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コメント(21)
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納札はウチの方では弘法巡り八十八か所のモノしかありません。
三十三観音でもあるのですか???
一応錦の納札と金の納札は持ってます(^^ゞ
by アルマ (2012-09-20 00:49)
お早う御座います^^)
唐松観音堂 お参りするのも大変ですね。。。
鳥取の三仏寺投入堂を思い出します(^m^)
by rtfk (2012-09-20 06:49)
おはようおざいます^^
今日の歌は知っていますよ~当たり前か(^^
高いところにあるのですね~唐松観音堂って言うのですか。登りでがありそう^^
by mimimomo (2012-09-20 07:57)
唐松観音堂、造りが頑丈に出来ていますね。
過去に参拝した崖観音を思い浮かべました。
まだ東名が出来ていない頃に妹たちとドライブ
した時、鳥取から姫路へ抜ける砂利道の峠近く
で崖観音に立寄りました。rtfkさんがお参りした
観音堂と同じ処かも知れません。
by ぼくあずさ (2012-09-20 08:50)
高いですね~。
建てるのが大変だったでしょうね。
by イヴママ (2012-09-20 11:37)
こんな険しい崖にどうやってこういう建物を建てたのか、気になります。
by 北海道大好き人間 (2012-09-20 15:36)
天井がきれいで素敵です!!
すごく高いんですね!ゆっくり上ってみたいなぁ~(^▽^)
by リキマルコ (2012-09-20 16:12)
>アルマさま
アルマさんなら、金銀納札、持ってると思ってましたぁ!(^o^)V
それに、錦納札、やっぱり、持っているんですね!
私は、まだ、詳しくないのですが、三十三観音でもあるようですね。(*^_^*)
>rtfkさま
でも、思ったより近かったです!(笑)
覚悟を、決めて行ったから、良かったのかも!
ぼくあずささんも、同じ所に行かれたようですよ~!(*^_^*)
>mimimomoさま
mimimomoさんは、本格的な山を沢山登っておられるので、ぜんぜ~ん、大したことないところですよ!(^o^)V
私は、通勤も車、仕事も座って、そんな日頃ですから、ちょっとした坂道も、大変に感じるのです。(笑)
覚悟を決めていったら、思ったより近かったです!
>ぼくあずささま
妹さん達と、ドライブでしたかぁ。(*^_^*)
良い思い出ですね!
rtfkさんと同じ所のようですね!
後で、検索してみますね。(#^.^#)
>イヴママさま
ほんと、崖っぷちに、よく、建てたものですよねぇ!
高所恐怖症のわたしですが、下を見下ろしてみました。(..;)
やっぱり・・・怖かった・・・。(;。;)
>北海道大好き人間さま
ほんと、どうやって建てたんでしょうね。
それも、現代なら、機械もあるのでわかりますが、昔は、どうやったんでしょうねぇ。
>リキマルコさま
天井、綺麗でした。(*^_^*)
覚悟を決めて行ったからか、思ったより近かったんです。(笑)
ゆっくり登っても、そんなに時間がかからないですよ~!(^▽^)
山形なら、「山寺」、お薦めです!(#^.^#)
松尾芭蕉が、「閑かさや岩にしみいる蝉の声」という句を作ったところで~す!
by あゆさこ (2012-09-20 20:25)
さすがはrtfkさん。
ぼくもそれが言いたかったのでありました。^^;
三仏寺投入堂。
前回の記事から、既にこの印象を持っていました。
2枚目の写真など、三仏寺投入堂のイメージとややダブリます。
三仏寺投入堂は、確か、NHKスペシャルで見ました。
息を飲みました。目がクギ付けになりました。
修行僧って、どこまで過酷すれば気が済むのだろう・・・と思いました。
大きなお世話だと知りながら、三仏寺投入堂のリンクを貼っておきますね。
是非見て下さい!(既にご覧になってたらご免なさい)
http://www.livedo.net/tabi/4.html
by song4u (2012-09-20 20:27)
暑い日に上るのはきつそうですね^^;
昨日くらいからやっと秋らしくなってきましたね。
お出かけが楽しくなる季節です^^v
by akahara (2012-09-21 08:22)
一瞬山寺?と思いましたが違うんですね。
天井の絵がとても綺麗そう
でも、初詣は大変そうだなぁ~^^;
by くまら (2012-09-21 17:07)
紀友則さんの歌はおぼえてましたね。
わりに分かりたすい歌ですね。
唐松観音堂立派なのが建てられたんのですね
高いところだから御苦労なさったことでしょう!
信者の力は凄いですね。
by ふーみん (2012-09-21 17:35)
>song4uさま
三仏寺投入堂、見させていただきました。
ありがとうございます。(ペコッ!)(*^_^*)
凄く険しいところに建設されているのですね!
ほんと、不思議そのものですね!
びっくりしてしまいました!
それから比べると、ずっと、ずっと、登るには楽ですから!(笑)
山寺に、私が小さい頃は、天狗岩と言って、鎖を登って行くところがあったのです。
今は、危険なので行けなくなっているのかもしれません。
滑り台も、使用禁止になっています。
昔は、現代では考えられないような事が沢山行われていたのでしょうね。
三仏寺投入堂の画像を見て、昔の人の偉大さを再確認した次第です。ほんと、凄いですよね!
>akaharaさま
昨日からの雨で、気温が下がって、今は、寒いくらいです。(..;)
でも、私は暑いのが苦手だから、少し、寒いくらいがいいのです。(#^.^#)
そうですねぇ。お出かけに良い時期がやって来ましたね!
akaharaさんは、御家族をいろんな所に連れて行ってくれてますもん、これから、ますます、お出かけ日和が続きますね!(^o^)V
>くまらさま
山寺も、崖っぷちに建っている建物がありますもんね。
あれは、全風景を眺めるところですけどね!(*^_^*)
song4uさんが、リンクを貼り付けてくれた三仏寺投入堂から見たら、全然楽!(笑)
険しいところがないので、楽~に行けますよ~!
思ったより、近かったですしね!(笑)
>ふーみんさま
高いところで、建設するのに大変だったでしょうね!
ましてや、機械などなかった昔、苦労されたでしょうねぇ。
song4uさんがリンクを貼り付けてくれた、鳥取県の三仏寺投入堂を見て見てください。
どうやって建てたのか、本当に不思議でなりません。
昔の人の素晴らしさをまざまざと感じさせられました。
by あゆさこ (2012-09-21 20:34)
僕もお母さんと一緒です。
団体で行くと必ず遅れてしまいます。
お母さんも僕も欲が深いのかもしれませんね。
by 未来 (2012-09-22 07:54)
>未来さま
ぜんぶ、きちんと読みたいんだそうです。(笑)
そのかわり、そこの由来とか、詳しく理解してますね。
きっと、未来さんもなんでしょうね!(*^_^*)
私は、写真を撮ったから、後で読めるという単純な考えで、さっさと退散でした。
暑さには、耐えられなかったんですもん。
でも、そういう浅はかな考えだから、涼しい車に早く乗ろうとしても、暑いままの車内でした。(笑)
by あゆさこ (2012-09-22 09:10)
観音堂、凄く高いところに建てられているのですね。
覚悟を決めて登られたということなのでかなりの高さとは思っていましたが・・・^^
下から撮られたお写真でその様子がよくわかりました。
by kuwachan (2012-09-22 11:41)
唐松観音堂は、下から見るのもそうかもしれませんが、
上から見ると… かなりの高さに感じられるのでしょうね。
よく… こういう場所に建てたものと思いますが、建築技術というか、凄いものですね。
by まあ (2012-09-22 12:32)
平安時代の貴族の生活は花鳥風月を愛で、
ゆったりとした時間を生きていたことでしょう。
刺激の少ない生活を今の人が送れるかというと
難しいかもしれませんが、心穏やかでいられた
のではないでしょうか。
一難去ってまた一難。
苦労の先には苦労だけが待っているように思えてきます。
by 青竹 (2012-09-22 12:36)
>kuwachanさま
覚悟を決めたお陰で、思ったより大したことなかったです。(笑)
昔から、その前の道路を通る度、眺めてはいましたけど、参拝したことがなかったんです。
下から撮った写真で、崖っぷちだということがわかりますね。
どうして、わざわざ、そんな所に建てたんでしょうね。
昔の人は、機械もなかったのに凄いですよね!
>まあさま
思ったより、近かったんですよ!(笑)
日射しも、木々の木陰が沢山あって、大丈夫でした。
ただ、暑さが・・・でした。(..;)
わたしは、高所恐怖症であるため、人より高く感じたかもしれません。(;。;)
でも、端に寄らなければ大丈夫でしたよ!
昔は、機械もないのに、崖っぷちに建てたのですから、建築技術、本当に素晴らしいですよね!
>青竹」さま
平安時代の生活を、現代の人が出来るかといえば、物足りなくて無理でしょうね。(..;)
心穏やかに過ごせる人は、現代社会では、少ないと思いますよ~。
一難去ってまた一難。
青竹さんは、神さまに試されているんですよ。
それを、乗り越えたとき、また、人格のレベルが上がられると思います。
それを、耐えられる人に与えられる「難」だと思います。
青竹さんが、解決出来る問題だと思います。
良い事も、あるじゃないですかぁ!(*^_^*)
by あゆさこ (2012-09-22 17:29)
お母さん元気ですね!
そういえば、最近は関東より気温が高い東北。
実家に電話したら、いまだにクーラーつけてる
って言ってました。異常ですね^^
by caveruna (2012-09-23 09:51)
>caverunaさま
母は、出かけるのが大好きなんです!(笑)
自分だけでかけるのは悪いから、私をも出かけるように言うんですよ!(笑)
ほんと、暑い毎日でした。
先日なんて、36度近くになりましたから。(..;)
でも、今日は、ぐっと、気温が低くなりました。
暑さ寒さも彼岸まで・・・そのようですね。(*^_^*)
by あゆさこ (2012-09-23 10:27)